旦那様は社長
「会長、も、申し訳ございません!!」
あたしは何度も頭を下げながら、倒れた会長の身体をゆっくり起こす。
……二度目はきっとナイ。
ギュッと目を瞑り、会長から発される『クビ』の二文字を待った。
でも会長の言葉は意外なもので、
「私は決めたぞ!!」
杖でトンッと床を叩いて突然叫んだ。
『クビ』を宣告されるんだと思った。
だけど予測は大きく外れて……
「光姫さん、私の孫と結婚してもらいたい」
「は、はいーーッ!!」
あたしはプロポーズされたんだ。
「……え?」
「そうか、快諾してくれるか!!」
……もしもし?
今この人、結婚……って言いませんでした?