†Orion†〜Nao's Story〜
朝食を食べ終えたあと、亜里沙がいつものように家に迎えに来る。
洗面所で最後の身だしなみチェックをしていると、玄関からお父さんと亜里沙の話し声が聞こえてきた。
「へぇー、奈緒、ピアス開けるんだぁ」
「そうそう」
ピアスを開けること、あたしが真っ先に亜里沙に言いたかったのに。
本人よりも先に、お父さんが亜里沙に報告している。
「だからさ、亜里沙ちゃん。病院に付き添ってあげてくれるかな」
「いいですよ? あ、お父さん。承諾書、書きました?」
「……承諾書?」
あたしよりも先にピアスを開けた亜里沙は何かと詳しい。