†Orion†〜Nao's Story〜


ドクドクと心臓が鈍い音を立て始める。



「あいつさぁ、女癖悪いんだよな」


「………っ?」


「彼女いるくせに、店の子に手ぇ出したとかで。それがバレて居づらくなったからバイト辞めたって話なんだ」


「まさか……」



彼女が、いるのに?

他の子に手を出した……?



“長谷川先輩には彼女いるぞ”

“何番目の彼女だよ”



森谷の言葉が頭のなかを駆け巡る。


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