僕らの、

通されたのは、7畳くらいの居間。
そこには、REDWINEの3人もいた。

真ん中に置いてある大きな机を囲って…

…3人とも、うなだれていた。


「…??」

隣に立っているマネージャーさんが、大声を出した。

「ほら皆!!リッちゃん来てくれたで!!」

言うと、3人とも、苦しそうに起き上がった。

「ああ…おはようございます…」

「おはようさん………」

「………………」

ユウさん以外の2人はなんとか挨拶してくれたものの、やはり苦しそうな声だ。

「お、おはようございます」

「こいつら、一昨日の酒、まだ抜けとらんねん」

マネージャーさんが説明してくれた。

「え、ええ!?」

一昨日の酒って…!
二日酔いにも程があるでしょ!?

芸能人なんだから、仕事に響くんじゃないの…!?

「わは…反省やな……これからは気をつけるわ…」


途端に、本当にここでやっていけるのか、不安になった。

「あの…なんで今日、私呼ばれたんですか?」

酔っぱらいに会って、どうしろと言うのだろう。

「いろいろ話し合おうと思てな。普段のこいつらやったら、どんどんテンション上がって話逸れまくるやろから、こんくらいが丁度ええわ。」

「そう…なんですか?」

「そうや。ほらお前ら、一回水飲んできい!!!」

あんま大声で叫ばんとってや、信ちゃん
マサが頭を抱えながらそう言い残し、3人はおそらくキッチンへ向かって行った。


「まあ、座りんか、リッちゃん。」

マネージャーさんが促してくれて、私は机の前に座った。


「…あの…一昨日から気になってたんですけど、なんで急に私のこと“リツ”って…?」

前まで、立川さん、だったのに…

「あー…それは、これからあいつらが説明してくれるわ」

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