ぬくもり
4.手の温もり
「本っ当に気にしなくて良いんで、ほっといて下さい!」
「刑事としてほっとくわけにはいかないんだよ!」
刑事さんは少しイラついたのか、私の腕を引っ張った。
でも、私の腕にはたくさんの傷があるわけで…
「ぃ…っ」
痛さで、刑事さんの手を無理矢理振りほどいた。
そのとき、
…袖が少しめくれて、見えてしまったんだ。
赤黒く腫れあがった
私の、
腕が…。