ぬくもり
8.さくらんぼ
学校の帰り道、友達と別れて、家ももうすぐそこ。
家の有る通りをまっすぐ歩いていると、家の前に人が立っているのが見えた。
「……ハジメくん?」
「!奈央。」
「そうして家の前に待ち伏せてるとなんだかストーカーみたいだよ?」
「お前なぁ…刑事にそういうこと言うなよ。」
心底嫌そうな顔してる。
「うそうそ。どうしたの?何かあった?」
…理由はなんだっていい。
会いに来てくれたことが嬉しい…
そう心の中で感激してる時、
〈ガチャッ〉
いきなり玄関の扉が開いた。