ぬくもり
放課後、帰り道の公園。
重い沈黙の中、私とハートはブランコに座ってる。
「…さぁ、説明してよ。」
「うん…えーと、……虐待、受けてんの。私。」
「虐、待…て、あのお父さんとお母さんが!?」
ハートは私のお父さんもお母さんも知ってる。
中学校の頃から、学校行事とかで顔を合わせてるから。
「ううん、違うの。確実にその二人なんだけど、…二人じゃないの。」
「…どういう意味?」
怪訝な顔で聞き返して来る。
「…二重人格って言うのかな?いつもの二人に虐待してる記憶はない。でも夜、虐待しにくるのはお父さんとお母さん。」
ハジメくんにした時と同じ説明。
「そんなっ…警察とかに相談しないと!」
「そんなことしたら二人と暮らせなくなっちゃう!」
「あ……でも、どうするの!?そんなの、身体もたなくなっちゃうよ!…今だって、そんな怪我だらけで…」
ハートの方が泣きそうな顔してる。