月から堕ちたアリス
『アルト!!!!』
あたしが追い掛けようとすると、ラビに腕を掴まれた。
『離して!!アルトが危ない!!!!』
「冷静になってよ!!今のアリスが行ってどうなるの?!間違いなく共倒れだよ!!」
『…くっ………!!』
あたしは…
少年1人も救うことができないの…??!!
唇を噛み締める。
一方、アルトは――
「大丈夫…。もう何もしないから怯えなくていいよ…??」
――ウゥゥゥゥッ…!!――
アルトは右手をシチビに近付ける。
――ウウゥッ!!!!――
「うっ………!!!!」
「「『っ!!』」」
ガッ、という音がしたと思った瞬間、アルトの右腕にシチビが思いきり噛みついていた。
その腕からは赤い血がポタポタと滴り落ちている。
このままじゃ、アルトの右腕が引きちぎられちゃうよ!!!!