君のとなり―昼休みの屋上で―
「やっぱ翔くんと周るかぁ―♪ラブラブだねぇ?はるかっ♪」
なんだかんだ言いながらも、千秋とラブラブな美夏だけには言われたくない。
『・・・美夏には・・・言われたくない、かな。』
「は!?わ、私はべっ別に千秋とら、らららラブラブなんかじゃないし!!」
妙に慌てる美夏がかわいくて、思わず笑ってしまった。
「・・・はるか、何笑ってんのよ?
・・・あ。それよりさ、今年のイベント、告白祭でしょ?
あれ、告白される側は強制参加らしいし・・・翔くん、出されんじゃない?」
『今年のイベント、告白なんだぁ・・・初めて知った。
じゃあ翔、出るかもだね。』
「あんたって・・・妙なとこで冷静だよね・・・まぁいいけど。」
少し呆れたように笑いながら美夏はそう言って、得意の営業スマイルを作り、お客に呼び掛け始めた。
翔は、はっきり言ってかなりモテる。
私が見るだけでも大体2週間に1回のペースだから、実際はそれ以上なのだろう。
だからといって、私はそれを見てヤキモチを焼いたりするわけではない。
だって、どんなにモテても、サッカーができても、翔は翔だ。
私は翔のそういうところを好きになったわけではないのだ。
それを美夏に言うと、
「はるかって・・・どこか冷めてるよね・・・。なんか、踏み込めないところがあるっていうかさ。」
と、言いづらそうに、でも、確かにそう言われたことがある。
「踏み込めない」・・・それを聞くと、私は裕を思い出す。
私よりも、裕のほうがずっと踏み込めないところが多い。
自分よりも踏み込めない部分が多い人がいるのだ。
それなのに、自分に踏み込めない部分があるとは、どうしても思えなかった。
なんだかんだ言いながらも、千秋とラブラブな美夏だけには言われたくない。
『・・・美夏には・・・言われたくない、かな。』
「は!?わ、私はべっ別に千秋とら、らららラブラブなんかじゃないし!!」
妙に慌てる美夏がかわいくて、思わず笑ってしまった。
「・・・はるか、何笑ってんのよ?
・・・あ。それよりさ、今年のイベント、告白祭でしょ?
あれ、告白される側は強制参加らしいし・・・翔くん、出されんじゃない?」
『今年のイベント、告白なんだぁ・・・初めて知った。
じゃあ翔、出るかもだね。』
「あんたって・・・妙なとこで冷静だよね・・・まぁいいけど。」
少し呆れたように笑いながら美夏はそう言って、得意の営業スマイルを作り、お客に呼び掛け始めた。
翔は、はっきり言ってかなりモテる。
私が見るだけでも大体2週間に1回のペースだから、実際はそれ以上なのだろう。
だからといって、私はそれを見てヤキモチを焼いたりするわけではない。
だって、どんなにモテても、サッカーができても、翔は翔だ。
私は翔のそういうところを好きになったわけではないのだ。
それを美夏に言うと、
「はるかって・・・どこか冷めてるよね・・・。なんか、踏み込めないところがあるっていうかさ。」
と、言いづらそうに、でも、確かにそう言われたことがある。
「踏み込めない」・・・それを聞くと、私は裕を思い出す。
私よりも、裕のほうがずっと踏み込めないところが多い。
自分よりも踏み込めない部分が多い人がいるのだ。
それなのに、自分に踏み込めない部分があるとは、どうしても思えなかった。