恋・したい
「新米先生、学校生活はどう?」
『最悪』
「即答ね、よりによって男子高だもんねぇ…」

どかっとソファーに座って頬杖をつく。

『辞めたい―!』
「それ言うの何回目よ」

由宇はあっという間に部屋を綺麗に片付けてご飯の支度を始めていた。私はTV画面をぼ―っと見つめる。
大学を無事卒業したものの、就職先が中々決まらず教師として働くのを諦めようとして由宇に相談したら、簡単に諦めてもいいの?りぃの夢なんでしょって応援してくれたんだよね。
探して探してやっと見つけた仕事を由宇は心から喜んでくれたっけ。
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