恋・したい
柚季の
唇が
私の
耳に―

『ん…ッ…!!』

唇を噛みしめて声を我慢してるとふるふると身体が震え始める。

【…どう?】

どう?じゃないわよっ!!心臓がいくつ有っても足りないって!ふいっとそっぽを向いて黙ったまま窓をじっと見る。

【莉梨愛ちゃん怒った?】
『別に』

それだけ言うのに精一杯。顔がほんとに熱くて火照ってる。

【ごめんね、機嫌直してよ。お姫様】
『きゃっ!』

首筋にキスされたぁっ!

『もうっ!怒ってないから離れてよっ』
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