恋・したい
「野上先生」

一日の授業を終え、明日の授業内容をパソコンに打っていたら教頭に呼ばれた。
何?私問題になるような事したっけ?

『はい、なんでしょうか』

教頭のデスクへ行き、緊張しながら返事を待つ。

「明日から全クラスの国語授業をしてください」
『えっ。いきなりですか?』
「それと三年В組の担任をやってもらいますから」
『ちょっと待ってください。私に相談もなしで勝手に決めないでくださいよ』

教頭は人の話をいつも聞かないのだ、人の事情なんてお構い無し。

「実は昨日田口先生が定年退職しましてねぇ。野上先生に任せると言っていましたから」
『だったら昨日私に話すべきではなかったのでは!?今日こうしていきなり言われても困ります。私にも準備とゆうものが…』
「忙しくて忘れてました。では明日からお願いしますよ」

…キレそうなんですけど。
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