恋・したい
気の済むまで柚季の腕の中で泣いたあとふと今何時なのか気になった。両目を擦って

『約束破ってごめんなさい。今何時なの?』
【いいよ。心配したけど怒ってないし。料理は無駄になっちゃったけどね…】
『最後なんてゆったの?よく聞こえなかったよ?』
【別に!もう遅いし一緒に寝ようね】
『遅いって…だから今何時?』

左手の腕時計を見ようとしたら柚季に掴まれて唇を塞がれる。
私に体重をかけてくるから自然と押し倒される結果となる。

『ちょっ…!離してっ』
【あまり暴れると二日酔いに障るんじゃないの?おとなしい莉梨愛ちゃんは好きだよ?】

ぐっ、と抵抗してた腕の力を抜いた。

【イイコだね。可愛くてたまんない…】

ちゅっちゅっとついばむ様に頬にキスしてくる。くすぐったいけど気持ちいい。

このままこうしてじゃれあっていられるのはいつまでなんだろう…

柚季もいつか由宇みたいに遠くへ行ってしまう

私を置いて
またひとりになる…


【ねぇ、莉梨愛ちゃん】

キスをやめ私の目をじっとみつめる柚季の視線が熱くてまた心臓がきゅっと狭くなった。
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