恋・したい
グラスに白ワインが注がれてゆく。スマートにこなしてるつもりだと思うけど微かに震えてるよ。ワインのラベルを私に向けて一礼をし

【少々お待ちください】

ソムリエ風格好の柚季の後ろ姿をぽうっとみつめながらワインを一口飲む。口当たりが柔らかいな、どこ産かしら…
うっ、全部英語で表記されてるから読めるけど意味が解らない。でもフランス産だって事は解ったわ。グラスのワインを飲み干す前に料理が運ばれてきた。

【お食事を終えたら感想を頂きたいとシェフが…】

小さく“ほんとは僕だけど”って付け足した。

『わかりました』
【ごゆっくりどうぞ】

柚季はちょっぴり笑って下がっていった。
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