恋・したい
『由宇帰るよ。私の家に』
「やだ~!まだ飲むのぉ」
『じゃあコンビニで買ってウチ飲みしよ』

由宇の腕を引っ張り引きずり気味に入り口へ向かう。

「莉梨愛ちゃんまた来てな。由宇ちゃん大丈夫か?」
『ご馳走さまです。料金は明日に払いに来るから。ごめんなさい』
「いつでもいいぞ。気を付けてな」

一礼してふらふらになりながら帰路に着く。

『気持ち悪くない?水飲む?』
「ん~、カシス…」

仕方ないなぁ。ほろ酔い状態でコンビニへ向かう。
中間地点でふと視線を感じた。心臓が跳ねる。
どうしよう。ひきかえそうか、コンビニに行くか。
…怖い。携帯を取りアドレス帳を開く。柚季の番号にかけようとしボタンを押す手を止めた。こんな時間に起きてないよね。
…ひきかえそう!
振り向きダッシュで逃げる。
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