恋・したい
「へぇー、楽しかったんだぁ♪初デートおめでとう」

由宇といつもの居酒屋で最近の近況報告。明日、明後日とモデルをするからモデル料前払いとゆう事で奢ってもらってる。

「りぃさぁ、正直なとこどうなの?柚季君の事好きなんでしょ?」
『そりゃ好きだよ』
「違うくて!男性として好きかって事。まぁ恋愛対象として見てるかって事だよ」

由宇は焼き鳥の串を振り回し熱弁してる。ちょっと酔ってんな。
男性として…か。

『多分見てると思うけど自覚症状まだないかも』

生中を飲み干しメニューを手にとり次のを選ぶ。

「この際だからはっきりしちゃえばいいじゃん」

由宇にメニューを奪われた。珍しいな。こんなに酔うなんて。

『由宇今日酔いすぎじゃない?体調悪いの?』
「べっつに~。りぃには関係ないじゃん」

あ。絶対なんかあったな。隠し事できないタイプなんだよね、由宇って。
カルアミルクを一気に飲んで虚ろな目で見てる。
そろそろ撤収しなきゃね。
< 82 / 244 >

この作品をシェア

pagetop