恋・したい
「柚季君と柚葉ちゃんって可愛い顔してるよね~♪モテるでしょ?」

由宇ったらなんでいきなりそんな事を…
呆気にとられてる私を見て由宇は悪戯な笑みを見せた。

「モテるか解りませんけどストーカーに困ってます」
【柚葉ちゃんそれって危ないよぅ】
「大丈夫、彼が守ってくれるって」
【守ってもらわなくても充分強いじゃん…】
「ゆ・ず・ち、なんか言ったかな?」

拳を握り柚季を可愛く睨む柚葉ちゃん。

【いえ、なんでもありません…】

そんなやりとりが面白くて思わず笑ってしまった。

『柚葉ちゃんも黒帯なの?』
【うん。僕より強いよ!怖いんだよね】
『そうなの?ふふふ♪』
「楽しそうだねぇ、りぃ?そんなに柚季君のこ…」

『由宇!最近なんかあったでしょ?昨日態度変だったよ』
【莉梨愛ちゃんメニュー決めたの?】

柚季と言葉が重なった。

「柚季君ここのお勧めって何?」
「ゆずち、鮑食べようよ」

…まとまりないわね。

【じゃ今日のお勧めにしよ】

苦笑しながら店員を呼び注文した。
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