准教授 高野先生の恋人
セミダブルのベッドで、二人で窮屈に眠ることにも慣れたものだ。
「初めて君が泊まりに来てくれたのは、僕の誕生日の・・・」
「前の夜、でしたよね」
そうして私は誕生日の朝一番乗りで、彼におめでとうを言ったのだ。
そういえば、あの時はまだ彼のこと、“先生”なんて呼んでいたっけ。
今では逆に、そう呼ぶほうが照れくさかったりするのだけど――
「タカノ、先生」
ふいに呼んでみた、ちょっとした悪戯心で。
彼は、ほんの一瞬“おや?”って表情をしたけれど――
「どうしたの?珍しいじゃない」
すぐにいつもの彼らしく、ゆったりにっこり微笑んだ。