准教授 高野先生の恋人
翌日から、昼間はバイトに励み、夜はレポートと読書三昧で忙しくすごした。
レポートは順調に1コ1コ片付いてゆき、読書もぐんぐんはかどった。
今読んでいるのは、実家でお父さんの本棚から拝借してきたニーチェ。
哲学なんて読むようになったのは、やっぱり寛行さんの影響だ。
決して、彼に合わせようと無理をしているわけじゃない。
ときどき彼が聞かせてくれる、心理学や哲学の話が、あまりにも……、
高尚とはかけはなれた下世話な茶飲み話みたいなものだったから、
自分でも、意外とさらっと読めるかな?ちょろっと読んでみようかな?なんて、
あまり構えず、気軽に気楽に手に取るようになっていた。