准教授 高野先生の恋人

その日の夜は、モーレツにレポートの続きを頑張ってしまった。

今頃きっと寛行さんも頑張ってるのかなぁと思うと、

巧く言えないけれど、何かこうじーんとこみ上げてくるものがあって、なんとなく。

彼を想って真似をして、ガリガリ、こつこつ勉強していると、

とっても心が近くにあって、しっかり繋がっているような気持ちだった。

自分が頑張れるのは、きっと彼が頑張ってくれているからなのかな?って。

そう思うと、私が頑張れば逆にそのパワーが彼に届くような気がして……。

私は、いっそうモリモリガリガリ頑張った。

“頑張れ”って言葉は、なんとなく好きじゃない。

だから、誰かに言うのも言われるも基本的にはちょっと苦手なのだけど。

だけど――

“頑張ろう”っていうのは、そんなに悪くないかも?なんてちょっと思った。

“私も頑張るから一緒に頑張ろうね”って。

そんなふうに心だけでもぴったり彼に寄り添いたい、ひっそりと静かな夜だった。


< 20 / 324 >

この作品をシェア

pagetop