准教授 高野先生の恋人
お風呂上り、私はドラッグストアで買ってきた物を満を持して登場させた。
「じゃじゃーん!」
「あーっ!それ!?」
「買ってきましたよ。私のは白だけど寛行さんには黒。えと……白がよかった?」
「うんん。黒がよかった」
これ、いったい何の話かというと小鼻の黒ずみをとる鼻専用パックの話。
早速、私たちは洗面台でヒタヒタぴったり鼻パックを貼った。
キッチンタイマーを持って寝室に移動。
ベッドの上に並んで座って、しばし時が満ちるのを待つ。
パックって不思議だ……というか、私たちってやっぱりアホだ。
「なんで僕たち硬直してんのかな」
「さぁ、何でですかね」
まるで全身パックでもしてるみたいに、石のように微動だにしない人々。
しかも、銀縁眼鏡に黒鼻パック、黒縁眼鏡に白鼻パックのいでたちは完全にコントだ。