准教授 高野先生の恋人
高野先生は学生に様々な誤解をされている。
もっとも、それは彼自身が意図的に学生に誤認識させている部分もあるのだけど。
それにしたって男色家というのは初めてだ。
「カスガイ、何を根拠にそんなこと?」
「なんていうかなぁ、女はノーサンキューみたいな?そういう感じっていうかさ」
“女は”というのは正しくない。
けれども、彼が学生はノーサンキューというオーラを出していたのは確かだと思う。
カスガイはズボラでガサツそうでいて、実は強い感受性の持ち主なのだ。
私なんて学生の頃、高野先生が張る結界になんてぜんぜん気づきもしなかったのに。
「高野って女といちゃこいてんのは想像できないけど男だと簡単にできんだよね」
「カースーガーイ~!」
「だって、モリモリと一緒にいるときとかめちゃ楽しそうでキャピキャピしてたし」
モリモリとは言わずと知れた森岡先生。
「アタシ、高野って学生時代からモリモリのこと好きなんか?って密かに思ってた」
「ええーっ!!」