准教授 高野先生の恋人

なんか話を聞けば聞くほどカスガイの高野先生のイメージって……。

それに、私なんかよりカスガイのほうが高野先生のことよく見ていて詳しいような。

「カスガイって実は高野先生のこと……」

「ノンノン。誤解ハ禁物ノコト、ネ」

「どちらの国の人ですか、って!!」

「ほら、アタシって変わったもんとかすごい好きじゃん?

大学教員って変わってんのばっかだけど、高野ってそん中でも特に謎?みたいな」

「うーん。確かに変わってる人ではあるけど。でも、けっこう普通でもあるよ?」

ちゃんと社会人としての道徳や常識もある人だし。

有権者として選挙だって投票に行くし、市民として正しくゴミの分別もするし。

スーパーでは賢くおつとめ品を選んだりもするし、特売で買いだめすることだって。

それに――

「男色家ってのはまったく誤解だよ。彼、普段はフッツーにちゃんと男の人だよ」

彼と私は禁断の香りこそないけれど、地味に普通に恋しあって恋愛してる。

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