准教授 高野先生の恋人
決まり悪く小さくなる私をよそにカスガイはいかにも鷹揚に暢気に笑った。
「高野なら大丈夫じゃないかえ?」
「そうかなあ?」
「スズキは苦労性すぎる。くよくよ?びくびく?それはよくないわな」
「うーん」
「甲斐性のある男みつけたんで養ってもらいまーす♪って堂々としてればいいのさ」
「そ、そんなもん???」
「そんなもんだよ。親は“この男に娘をまかせられるか?”って見てるわけだから」
「そっか、うん。そっか……」
石橋を叩きすぎて壊してしまえば渡れるものも渡れない。
5月の連休、お母さんに協力してもらってちゃんとお父さんと話してみよう。
心の中でよし!と一つ頷いて私は決意を新たにした。
「カスガイ、聞いてもいい?」
「うむ。なんでも聞いてくれたまえ」