准教授 高野先生の恋人
“べりべり”といっても所詮は鼻だけだから実際は“ぺりっ”くらい?
それでもなんでも――
「「おおーっ!!」」
私たちは二人してその成果?に感嘆の声をあげたのだった。
こんなとき、心から思ってしまう。
やっぱり“ここ”が一番だなって。
何処よりも楽しくて、何処よりも安らげる世界で一番心地よい場所。
彼の隣り――
私の心を幸福で満たしてくれる特別な場所。
「僕はね……」
「え?」
見上げた瞬間、ぐいっと強く引き寄せられて、あっという間に彼の膝の上にごろん。
まるで我が侭で我が物顔の猫みたい。
「にゃあ。猫です。で……僕は、何?」
「お利口な猫だね。僕はね、どんな覚悟もあるからね、って。ただ、それだけだよ」
そう言って彼は本当に猫にするように私の頭や肩や背中をすべすべと撫でた。