准教授 高野先生の恋人

「君に用事があるっていうカモシカがひょっこりやって来たんだよ」

カ、カモシカ!?

今、カモシカって言った???

思いがけないニューフェイス?の登場に少し戸惑う……。

「えーと……トナカイじゃなくてカモシカ?カモシカなの???」

「うん。だってトナカイの仕事はクリスマスに特化したものだからね。それに……」

「それに……???」

「彼、きっと今、バカンスだよ」

はぁ!?バカンスですとぉ!!

青い海、白い砂浜、煌めく太陽……。

庶民の私の貧すぃー想像力では、バカンスってそんな感じ。

とにかく南下!南の島で暢気にダラダラ、贅沢リゾート!

けど……あの、トナカイが???

あり得ない、あり得ない、ずぇったいにあり得ないって!!

そうは言っても――そんな風に過剰反応しては私の負け?だ。

「ふーん、バカンスかぁ。仕事、閑散期だもんねぇ。トナカイもいい骨休めだね」

もんのすごーく頑張って、私は平静を装い会話を合わせた。

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