准教授 高野先生の恋人
トナカイが御用聞きに来たクリスマスプレゼントのときもだったけど、
どうやら今回も、何らかのリクエストをしないと納得してはいただけないようである。
そうは言っても、私は欲がないというか、冷めすぎ夢なさすぎというか……。
婚約指輪のことといい、一生懸命考えてくれてる彼に申し訳ないったらもう……。
「寛行さん、あの……」
なんと言ったらよいかわからず、困り果てて彼をじっと見上げると、
彼はそんな私を労わるように、にっこり微笑み返してくれた。
「あのさ、詩織ちゃん」
「え?」
「夢っていうのもあれなんだけど、僕の考えなんて聞いてもらってもいい?」
どう?って感じに私の答えを伺うように彼がちょっと首を傾げる。
いいかな?も何も、そんなこと……
「ぜひ、聞きたいです。寛行さんの考え」
寛行さんが心で思い描くこと、聞きたくないはずないじゃない。