准教授 高野先生の恋人
寛行さんは、腕枕で私を引き寄せると、天井を仰いだまま何やらふーむと思案した。
「詩織ちゃんは、記憶力低下中だよね?」
「は?」
そうして、またまた、彼はおかしなことを言い出した。
「今、熱に浮かされて大変なんだよね?」
「へ?」
「そっかそっか。じゃあ、特別に秘密を教えてあげちゃおっかなぁ」
「ええっ」
な、なんですとぉ!?
「お熱で朦朧としているんじゃ、どうせきっと、さっぱり忘れちゃうもんね。ね?」
「あ、あー、頭がぼーっとするなぁ。今は何を言われても右から左だなぁ・・・」
彼も彼だけど、ほんっと、私も私である。