准教授 高野先生の恋人

残念ながら、ここは緑豊かな森ではなく、都会のマンションの一室で、

匂いに誘われてくる動物たちもいなければ、振舞うくらい親しいご近所さんもいない。

「晩御飯の前だから、ちょっとだけ」

「うん。気持ちだけ」

小さめの1切れ(4分の3切れくらい?)をそれぞれのお皿にのせて、

あとの残りは、少し冷めたらラップをして冷蔵庫に保存することにした。

「冷蔵庫で一晩寝かせると落ち着いてよりカステラっぽくなるんだって」

「そうなんだぁ。じゃあ…」

「うん、明日が楽しみだね」

ホカホカ、フワフワでも、どっしり、しっとりでも美味しいなんて!

憧れの夢のカステラは、一度で二度美味しいお得感が満載だ。

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