准教授 高野先生の恋人
カステラを食べながら、寛行さんは紅茶を、私は牛乳を飲んだ。
「寛行さん」
「うん?」
「あのね、今日バイト先でね…」
なぜだろう?なんとなく、自然に自然に、私はぽつりぽつりと話し始めていた。
“聞かせて、聞かせて”と乞われたわけでもないのに。
“話して、話して”とせがまれたわけでもなにのに。
これってちょっと、童話の『北風と太陽』みたいだな、って。
もちろん、寛行さんは太陽タイプ?に違いない。