恐怖 DUSTER
「本当に恵子は冗談がすぎるよ!」
裕子は、恵子に叱りつけるように言った。
「ごめんね!本当にごめん。まさか弥生がこんなに驚くとは思わなかったの」
恵子の言い訳を裕子がいさめようと声をあげようとした時、麻美が恵子の腕を掴み怒鳴りつけた。
「驚くに決まっているじゃない!弥生はさっきまで同じ恐怖を経験していたのよ!」
「また、弥生の心が壊れたらどうするのよ!」
麻美の剣幕に、恵子も裕子も被害者である弥生すら驚き言葉を失った。
「ちょ、ちょっと!・・・麻美そんなに怒らなくても・・・恵子も悪ぎは無いんだし」
弥生たちの後ろから、千恵が麻美をなだめるように声をかけた。
「悪気があったら許さないから!」
しかし、麻美の怒りの感情は容易に消えず、恵子に対して敵意をあらわにする。
「あ、麻美。恵子もほんのいたずらでしてしまった事だし、本人も反省しているんだから許してあげて」
恵子をかばうように裕子が言った。
「許さない・・・許さなかったら、私をどうするの・・・?」
麻美の言葉を受けて立つような姿勢で恵子が静かに冷めた口調で言い返した。
その恵子の表情は氷のように冷たく、その眼差しには弥生が麻美に時おり感じ続けていた魔性が満ちていた。
・・・この目・・・この感じ・・・!
弥生はしゃがみこんだまま、恵子を下から見上げてその表情から麻美に感じた魔性の正体がなんだったのかを理解した。
・・・麻美から魔性を感じたんじゃないんだ・・・
・・・麻美たちを入れ替わらせた恵子から魔性は出ていたんだ・・・
・・・恵子・・・あなたは、なに者なの・・・?
そう弥生が思い悩んでいた時、既に麻美の怒りは瞬く間にしぼんでいて、変わりに恵子から発する魔性によって恐怖に心をむしばまれていた。
麻美の後ろにいた千恵と里美も、恵子の発する魔性を真正面から感じ取り、言いしれぬ恐怖が全身を支配していった。
三人は、まるで蛇に睨まれた蛙のように硬直して恵子の前に立ちすくむだけであった。
裕子は、恵子に叱りつけるように言った。
「ごめんね!本当にごめん。まさか弥生がこんなに驚くとは思わなかったの」
恵子の言い訳を裕子がいさめようと声をあげようとした時、麻美が恵子の腕を掴み怒鳴りつけた。
「驚くに決まっているじゃない!弥生はさっきまで同じ恐怖を経験していたのよ!」
「また、弥生の心が壊れたらどうするのよ!」
麻美の剣幕に、恵子も裕子も被害者である弥生すら驚き言葉を失った。
「ちょ、ちょっと!・・・麻美そんなに怒らなくても・・・恵子も悪ぎは無いんだし」
弥生たちの後ろから、千恵が麻美をなだめるように声をかけた。
「悪気があったら許さないから!」
しかし、麻美の怒りの感情は容易に消えず、恵子に対して敵意をあらわにする。
「あ、麻美。恵子もほんのいたずらでしてしまった事だし、本人も反省しているんだから許してあげて」
恵子をかばうように裕子が言った。
「許さない・・・許さなかったら、私をどうするの・・・?」
麻美の言葉を受けて立つような姿勢で恵子が静かに冷めた口調で言い返した。
その恵子の表情は氷のように冷たく、その眼差しには弥生が麻美に時おり感じ続けていた魔性が満ちていた。
・・・この目・・・この感じ・・・!
弥生はしゃがみこんだまま、恵子を下から見上げてその表情から麻美に感じた魔性の正体がなんだったのかを理解した。
・・・麻美から魔性を感じたんじゃないんだ・・・
・・・麻美たちを入れ替わらせた恵子から魔性は出ていたんだ・・・
・・・恵子・・・あなたは、なに者なの・・・?
そう弥生が思い悩んでいた時、既に麻美の怒りは瞬く間にしぼんでいて、変わりに恵子から発する魔性によって恐怖に心をむしばまれていた。
麻美の後ろにいた千恵と里美も、恵子の発する魔性を真正面から感じ取り、言いしれぬ恐怖が全身を支配していった。
三人は、まるで蛇に睨まれた蛙のように硬直して恵子の前に立ちすくむだけであった。