恐怖 DUSTER
女は、楽しげに弥生にささやき続ける。




「弥生ちゃん、どうしたのかな?誰もなんにも言わなくなっちゃった?」




「あんなに、弥生ちゃんのために頑張って女の人の名前を言っていたのに・・・」




「もう、みんな諦めちゃったんだ・・・」




「弥生ちゃんは、みんなから見捨てられてしまったんだ・・・」




「弥生ちゃんの事が、嫌いになっちゃたんだ・・・」




「みんなは、弥生ちゃんが嫌い・・・」




「弥生ちゃんが、いなくなっても平気・・・」




「だって、みんなは弥生ちゃんが嫌いだから・・・」





「弥生ちゃんなんか、いなくなっちゃえ・・・」




「弥生ちゃんが嫌い・・・」




「嫌い・・・嫌い・・・嫌い・・・嫌い・・・」





繰り返す女の声を、弥生は否定し続けた。





「違う!違う!違う!違う!違う!」





弥生を見つめる三人は、何も理解できず、ただ弥生を見つめているだけだった。











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