ギャップ的恋愛論





「悪いけど、全っ然興味なし」







男を避けて、木立へと足を進める。







「高校生のくせに、そんな草むらに二日酔いで寝てたのに?
そのルックス、ほっとくには勿体ないよ。
ウチはレストランも経営してるから、ひとまずそこでバイトしないかな?
かなり時給いいと思うよ?」






なおも後ろから語りかけてくる男の言葉に、少しだけ興味が沸いた。







『レストランのバイト』
『時給がいい』






あの店を辞めてから、まだバイト探しをしていない俺。






家賃も生活費も親に頼ってる身としては、早く次を見つけたいのが、今の正直な気持ちだった。







コイツ、意外に鋭い場所をついてくるじゃねぇか……






しかも『ウチは』なんて言うって事は、経営者なのか……?







頭だけ振り返って、まじまじと男の風貌を眺める。







俗に言う甘いマスクに、明らかに高級ブランドの服、身につけてる時計も某有名ブランド品。






フフン、まさしく青年実業家っぽいな……







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