〈実話〉亡き父へ~ごめん。そして、有難う~
皆が家に帰ろうとした時、私は体の力が全部抜けて、立てなくなった…。

ショックだった…。
父の死が…。

まだ何も、親孝行してないのに…。

まだ、酒を酌み交わしてないのに…。

親不幸なまま…。


帰って、放心状態になり、自分の部屋で座り込んでいたら、
「お母さんを頼む…。」

と、微かな声がした。

辺りを見渡しても、誰もいない…。

きっと、あの声は

亡き父の声だと思った。


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