君恋
それが現実だと思いたくなくて......
とっさにマンションの裏に隠れてしまった。
嗚呼........
情けねぇ........
幸い、オレがいた事に気付いていなかった二人は話し続けていた。
だんだん会話が聞こえてくる。
「梨果.....。もう彼氏に言った?」
「う゛.....まだ..。」
罰の悪そうに言う。
“言った”って、何を...?
ふぁ〜〜〜
大きな欠伸をした彼女。
「ぷっ!やっぱ眠たいんだ」
「ね、眠くない!!!」
「強がんなって。」
「なっ!!寝かしてくれなかった達也さんがいけないんでしょ!!」
.......は!?
どーいう事......?
【寝かしてくれなかった】?
じゃあ、昨日はそいつと居たって事......?
「とにかく、早く彼氏に言っとけよ。いつかはバレるだろうし。」
「うん.....。今度こそはちゃんと言う。」