君恋




それが現実だと思いたくなくて......





とっさにマンションの裏に隠れてしまった。 



嗚呼........


情けねぇ........







幸い、オレがいた事に気付いていなかった二人は話し続けていた。 


だんだん会話が聞こえてくる。







「梨果.....。もう彼氏に言った?」 



「う゛.....まだ..。」


罰の悪そうに言う。 


“言った”って、何を...?

ふぁ〜〜〜 


大きな欠伸をした彼女。



「ぷっ!やっぱ眠たいんだ」 



「ね、眠くない!!!」



「強がんなって。」




「なっ!!寝かしてくれなかった達也さんがいけないんでしょ!!」 



.......は!? 



どーいう事......?



【寝かしてくれなかった】?



じゃあ、昨日はそいつと居たって事......?




「とにかく、早く彼氏に言っとけよ。いつかはバレるだろうし。」




「うん.....。今度こそはちゃんと言う。」 






< 10 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop