君恋



ちゃんと話したいって言うと、彼女の部屋に上がらせてくれた。 






「ごめん。オレ、勘違いしてた。梨果が浮気してると思ったんだ。」 



「.......」




彼女は黙ったまま。 




「梨果がしてる事、健から聞いた。」



ビクッと彼女の体が反応する。 




「じゃあ、こんな仕事止める!!止めるから........だから.....逢わない方がいいなんて言わないで......」 



瞳に涙をいっぱい溜める彼女。 



彼女の頬に手をあてると、その振動で流れる涙。 




「迷ってたの....このまま漫画描いてやっていけるのか、ちゃんと仕事見つけて働いた方がいいのか.....どっちも選べない自分が嫌で.....」



“どっちも選べない”ってそう言う事だったんだ.....



「オレは梨果が好きな事してほしい。大学行きながらしてるくらいなんだし、この仕事好きなんだろ?オレは梨果の味方だから.....オレに隠し事すんな.....」















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