ホスト 神
俺はオーナー室に戻るハルさんの背中を追いかけた。



ハルさんは、デスクからタバコを取って俺が立っているドアの方を振り向く。



「なんだ神、居たのか。今日は頼むぞ。[fly]が潰れるかどうかは今日次第なんだからな!どうした?そんな暗い顔してまた何か問題でも有るのか?」



俺は俯いていた顔を上げ、ハルさんの顔をしっかりと見据えた。



「…ハルさん…俺この対決が終わったら店を辞めます。」



ハルさんは俺の突然の発言を受け、声を出さずに目を丸くして驚いている。



「すいません!」



そんなハルさんの驚いた顔を見て、俺は深々と頭を下げた。


「…理由は由美ちゃんか?」



俺は頭を上げ、俯いたまま静かに頷いた。
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