空の果て星の息吹

希望の代償

中華人民共和国の威信をかけたシャトルのプロジェクトはシャトルの爆発で、失落してしまった。


幸福1号はエンジン系のトラブルで爆発炎上したものと思われる・・・
国の威信をかけたのに、失敗してしまった事に同情をする。


しかし、中華人民共和国ではテロの介入も否定できないとしていた。


宇宙開発の歴史は、失敗と成功の繰り返しだった。


マスコミの反応は早く、早速、昼のニュースで宇宙開発反対の学者のコメントが流れていた。


中華人民共和国は長い歴史もあり、近代化宣言以降の技術革新は凄い。


しかし、国同士の利権やエゴが絡むと、歴史や記憶が歪む、それはどの国も同じであり・・・日本も同じだ

北見が僕の隣に座り、インスタントの紅茶を飲みながら話した。


『僕は、遠野くんから同じ匂い、というか、人種に思えるのです、だから話します、不快に思ったら、席を立ちますから言ってください』


北見を見ながら、コーヒーを飲んだ。
多分、嫌な顔をしたに違いない。


他の仲間は席を立っていたから2人しか居なかった。

『宇宙開発の歴史は失敗の繰り返しできた、それは、今までの歴史も同じだ、医学の進歩は、あの忌まわしき第二次世界大戦のドイツのアウシュビッツでの人体実験が役立っている部分もあるし――』


『つまり、今回の事故も宇宙開発の歴史の尊い犠牲になった、歴史に刻まれていく・・・これ程までに、地球という、ゆりかごが汚れて小さくなるのなら、早めに、ゆりかごを出なければいけない、人が二足歩行で歩きだしたのを進化の第一歩でいうと、ライト兄弟が空を飛んだのが、第二歩、もちろん、途中で蒸気機関の開発やらあるが・・・』
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