空の果て星の息吹
『私はこの施設長であるジョン・マクガイアである、未来の世界を担う君達を大歓迎する、施設では一月だが、色々とわからないことは聞いてほしい』


長官の通訳をした後に、青年が挨拶をした。


彼は棚橋幹也(たなはしみきや)と名乗った。
彼は学園の大学院在籍の宇宙装機の操作もこなす技術者で、エデンの滞在研修生でもあり、ユイの初恋の相手でもある。


幹也は僕達に会えたことが嬉しかったみたいだった、握手を全員として施設内を案内してくれるとの事だった。


シャトルからコンテナの搬出をするまで、時間があるので、シャトルクルーと別れて僕らは幹也に着いていった。


エデンは縦長の回転軸の様なドッキングベイブロックを中心として、その下方には宇宙装機格納庫及び火星にある再開発本部(テラガイア)への定期航行船である「ノア」の整備ブロックがある。


上方には、エデン管制室及び各種研究室があり、無重力下での研究を主にする。

また、回転軸の周りを車のハンドルの様に2重になり回ってるのが、重力制御棟と言われている。


居住区や、宇宙環境下での自給施設もあり、肥料溶液に浸かり育てられている食物や、施設内の空気を賄う改良された木々のある庭もある。


もう一つが研究棟であり疑似火星環境を作り、様々な研究するブロックと各種宇宙開発施設が入っている。

また改造は下部ブロックを増やす計画がある様だ。


僕らはそのブロック毎を歩くたびに喚起の声をあげる

病院の様な全体が白に覆われているのも意味があるようで、一番ストレスを与えない色らしい。


幹也が一通り、ブロックの説明をして、またドッキングベイに向かった。


コンテナは施設内に運び込まれていて、それぞれ荷物が置かれていた。
宙に浮遊する荷物を取り床を蹴って前に進む。


僕らは回転軸のエリアから重力制御エリアに向かった

無重力エリアから、重力エリアに行くには、変換室という小さな小部屋に入り、数分間、徐々に重力をかけてやり身体を慣れさせてからいくのだ。


これは急激な重力変化から身体を守るためである。

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