空の果て星の息吹
第八章

ユイの夢

学園のテロ事件から2日立ったのだ、僕はつまり、まる2日間寝ていたことになる。

起き上がろうとすると全身が痛い。


寝ている間に、事件の首謀者が明らかになった。


陸上装機を奪ったのは、大学院の生徒で、宇宙装機学部の前身の学部である、宇宙行動学部の2名であった彼らは、第三の黒い月のメンバーだったのだ。


田中治志(たなかなおし)と長谷川啓二(はせがわけいじ)の2名だった。


しかし、実行犯の2名は装機ごと爆波されてしまい、また、自衛隊側の先導者も事件が終わると自決していた。


犯行声明は出されたが、事件は結局何もわからず仕舞いだった。


またテロの犠牲者は生徒が4名、自衛隊員が7名であった。


シャトルは辛うじて死守出来たが、学園の被害も大きかった。


僕はというと、あの事件後に眠っていて、起きたら全身が包帯で巻かれていた状態だった。


学園側がシャトルを守った英雄と称して、僕とユイには個室の病室を用意してくれた様で部屋は意外と静かであった。


白い天井と白い壁に囲まれていて、包帯で身動き出来ない事から、代わり映えの無い風景を見飽きてしまうのに時間はかからなかった

見舞いに、学園の生徒やら講師やら来てくれた。


ユイの所もさぞ賑やかだろうと思う。


早く、退院して、ユイと話をしたかった。
早く、頭を撫でて誉めてあげたかった。


早く会いたかった・・・・




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