〜花魁〜
『えっ…?』
「あたしの顔。この顔が光を苦しめた…。」
俺と花は、こんなにも似ていないのに
何で、空と花はこんなにも似ているんだろう?
そう思って来た。今でも心の何処かで思ってる自分がいる。
やけど―…
大事なのは、顔じゃないんだよ。
顔なんて、それほど重要な事なんかじゃなかったんだよね?
『今更…遅いけど…。自分勝手やけど…。俺は…もう一度頑張りたい!!花と子供の為に!!』
生まれて来る命を
全身で生きている事を伝えてくれる
小さな小さな命を
尊いと思った。
儚く散っていく命を
切なげに散った命を
愛しいと思った。
生まれて来る大事な命も
失ってしまった大切な命も
両方とも、俺は守らなきゃいけないんだ――。
隣で支えてくれた人を
守らなきゃいけないんだ――。
.