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 向こう側からも同じタイプの女性か、薄暗い道に入って歩いて来るのが、目に入った。 段々と距離が縮む。
 良く見ると向こう側の女性は、両手を上に上げていた。
 スーとエスカレーターに乗っているみたいに、急に近くに寄って来る。

 三メートル手前にガラス・・・!? 彼女は、屋上から地面に落ちたような状況で即死する五秒手前の映像が、そこには、あった。
 顔一面が《恐怖》で一杯だった。 恨みを持った目が和子を見る。
「キャー」
 短い悲鳴を残し、見開かれた目で ゆっくりと後ずさりした。

 狭い路地を出て歩道の中央に。 ・・・その時・・・。 上から
「キャー」と悲鳴が。 とっさに和子は、上を見た。
 目の前 三十センチの所、幻想のガラスの上に即死十秒後の女がいた。
 顔は、潰れ 頭部は、グチャグチャ そして、充血した目が合った・・・・・・わ・た・し!?。
「うっ、うーっ・・・」 和子は、左胸を両手で押さえた。体が痙攣する。

 行き成りら地面に仰向けで倒れた。 急性ショック死による心肺停止状態に成っていた。
 目を見開き、顔は、真っ青で口角を上げ、笑って亡くなっていた。

しかし、現場検証では、顔だけでなく体中の血液が一滴も無くなって青白くいた。
検死の結果、服には、何ら外傷なく体中の血管部臓器部は、ランダムに外皮だけが残り、内部は、無くなっていた。
《あの世に贈与されていた》
その場に居た誰もが、異様に凹んだ、それを見て服の下は、鳥肌がたっていた。
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