さよならの十秒前
四通目
7月29日。雨のち曇り。
ゆうべはあまり、眠れなかった。
朝、カーテンから差し込む光を眺めながら、ぼんやり坂井奈緒のことを考えた。
昨日、あのあと。
私は紗枝に、坂井奈緒の病気について尋ねた。
紗枝は彼女の病名を知っていた。
そして、彼女がその病で、亡くなったことも。
ゆうべはあまり、眠れなかった。
朝、カーテンから差し込む光を眺めながら、ぼんやり坂井奈緒のことを考えた。
昨日、あのあと。
私は紗枝に、坂井奈緒の病気について尋ねた。
紗枝は彼女の病名を知っていた。
そして、彼女がその病で、亡くなったことも。