恋する笑顔【短編】



旧校舎に着いた。



古い木の匂いが嫌なくらい鼻につく。



俺は眉間にシワを寄せながら早足で校舎に入った。



旧校舎といってもそこそこ広い。



いるかどうかも分からないけど、いても捜すのはかなり時間がかかる。




キーンコーン…




休憩時間終了のチャイムが聞こえた。



もしかしたら松永はもう教室に戻っているかもしれない。



だけど、ここにいるかもしれない。




とにかく、捜すんだ。





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