恋する笑顔【短編】



キョロキョロと首を動かしながら彼女を捜すが見つからない。



やっぱりもう戻ってるのか?



そう思って一旦立ち止まると、目線寝の先に非常口の緑色のマークが目に入った。



ランプがついていないせいでよく分からなかったが、近づいてみるとやっぱりあの馴染みぶかい走る人のマーク。



その看板の下には錆び付いた古い扉があった。



どうやら非常階段のようだった。





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