веst ー恋の詩ー


うちの席に近づいて,
あの状態を見た2人は,
ただただ,驚いていた。



『何があったの?』


何も言えないでいる拓斗を見て,
谷川君が,静かに問いかけた。



『わからないの。朝,来たらこの状態で…』



愛美が答える。



『そっか…』





拓斗が,うちの方へ静かに来る。



『大丈夫か?』



うちは,ゆっくりとうなずいた。



うち,絶対強がってる。



でも,強くならなきゃ



ダメだと思った。
< 112 / 272 >

この作品をシェア

pagetop