веst ー恋の詩ー


学校の校門を出る。



「拓斗の家,うちの家と逆方向だから,今日,途中まででいいよ?明日もテストだし。」



『いいよ,送る。』



「いいの?
うちに理科,勝てなくなるよ?(笑)」



『紗夢送ってからでも余裕に勝てるから,ご心配なく!(笑)』



「なら,ご心配しませんー!!」





拓斗が,いきなり黙り込む……





『…あのさ………』



「何?」





『……犯人見つけらんなくて,ごめんな。』





拓斗が……みんなが,あんなに必死に探してくれた







「いいよ?みんなが,探してくれただけで,嬉しい!ありがとね?」



『でも………』



「なんであんな事されたのか気になるけど,拓斗がいてくれるから!」



明るく笑いかけた。





正直言うと,次また何かされるんじゃないかって怖い。



拓斗の腕をつかむと,拓斗は手を差し伸べてくれた。



拓斗と手をつないで,帰った。
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