ミツカレ☆~最高の秘密彼氏~
「どなたが…?」
遙は疲れると無意味に敬語になるらしい。
確かに…誰だろう…?
「あぁ、そのことなんだが…。
俺も色々忙しくってな。
『かおるちゃん』だった気はするんだ。
苗字は…忘れた」
かおるちゃんねぇ…?
ってか先生苗字忘れたって…そこ、覚えといてよ。
「3年生にそんな子いましたっけ?
聞いたこと無いんですけど…」
私がそう尋ねると担任は「あ、そうだそうだ」と言い
「その…かおるちゃん?
1年…だった気がするんだ。
年下だけどな、やむを得なかったんだ。
仲良くしてやってくれよ?
生徒会のお前らだったら大丈夫だろうって事なんだから。
頼んだぞ~!!
あ。その代わり部屋は多少広いやつだから。
それでチャラ、な?」
「な?」って…。
おいおい…。
諸事情って何だよぉ…?
まぁ…良っか。
ホテルでは寝るだけだし。
1人増えても害は無いか。