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エテロセッスアーレ
僕たちは少し人の少ない公園に移動して話すことにした。
「私ね、2年付き合ってた彼氏がいたの。仕事場に良く来る人で、すごく楽しかったわ。でも…裏切られた。…彼、私の親友と浮気してたのよ。半年間ずっと!しかも、浮気現場は同棲してたアパート!本当信じられない!」
彼女はヒステリックに近い声を上げて言った。
「彼、その後なんて言ったと思う?”俺にはどっちも同じ位大事なんだ”って。だから出てきたの。彼に私はもう必要ないと思って」
「親友さんはなんて…?」
「…ごめんね。って。私の事は友達としてすごく大事だけど、彼を愛しているのって。…でもね、そんなの関係ないの。どっちもわかってないのよ、そんなことすれば友情も愛情も一瞬で崩れてしまうって事。だから腹が立つ。結局自分たちの事しか考えてなかったって事だもの…」
彼女は大きくため息を付いてベンチにもたれかかるようにして空を仰いだ。
「だから許せないの。裏切った二人も、それを受け入れてしまったあなたも」
そう言って僕の目を真っ直ぐに見た。
「…でも、いいわ。一緒に住んであげる。あの物件はとても魅力的だし、きっとあなたから何か学べって事なのよ」
立ちあがって背伸びをした彼女は、クスっと笑って僕の方を振り向いた。
「まぁ、どうにかなるでしょ!よろしくね、ユキヒコ。あなたに出会えた事感謝しなくちゃ」
手を差し伸べた彼女は、今日の中で一番ステキな笑顔に見えた。
「…よろしく、えっと…ヒナタ。僕もすごく嬉しい」
こうして、私たちの奇妙な生活がスタートした。
「私ね、2年付き合ってた彼氏がいたの。仕事場に良く来る人で、すごく楽しかったわ。でも…裏切られた。…彼、私の親友と浮気してたのよ。半年間ずっと!しかも、浮気現場は同棲してたアパート!本当信じられない!」
彼女はヒステリックに近い声を上げて言った。
「彼、その後なんて言ったと思う?”俺にはどっちも同じ位大事なんだ”って。だから出てきたの。彼に私はもう必要ないと思って」
「親友さんはなんて…?」
「…ごめんね。って。私の事は友達としてすごく大事だけど、彼を愛しているのって。…でもね、そんなの関係ないの。どっちもわかってないのよ、そんなことすれば友情も愛情も一瞬で崩れてしまうって事。だから腹が立つ。結局自分たちの事しか考えてなかったって事だもの…」
彼女は大きくため息を付いてベンチにもたれかかるようにして空を仰いだ。
「だから許せないの。裏切った二人も、それを受け入れてしまったあなたも」
そう言って僕の目を真っ直ぐに見た。
「…でも、いいわ。一緒に住んであげる。あの物件はとても魅力的だし、きっとあなたから何か学べって事なのよ」
立ちあがって背伸びをした彼女は、クスっと笑って僕の方を振り向いた。
「まぁ、どうにかなるでしょ!よろしくね、ユキヒコ。あなたに出会えた事感謝しなくちゃ」
手を差し伸べた彼女は、今日の中で一番ステキな笑顔に見えた。
「…よろしく、えっと…ヒナタ。僕もすごく嬉しい」
こうして、私たちの奇妙な生活がスタートした。