君に許しのキスを
目を逸らさずに、続ける。

「最初はむかついたし、いきなりキスとかされて意味がわからなかった。
けど、けど、よくわかんないけど、いつも先生のこと、考えちゃうの。
先生といると、ドキドキして落ち着かないけど、安心するの。
好きだ、って思うの。」



少し息を切らしながら早口で、それでも必死に訴えかけた。
そうして語り終えた瞳は、薄く赤みをおびていた。

俺もそんな彼女の瞳をまっすぐに見つめ返した。


「俺も、よくわからないけど好きだ。
わからない、ってのもおかしいけど。
正直、簡単に自分の気持ちを認められるほど、俺は大人じゃねえんだ。」
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